このページでは、年商10億円以内の会社のアパレル物流アウトソーシング事例を紹介します。
ここで紹介するのは、東京都墨田区にある株式会社S社の事例。
S社は、都内に3店舗の直営店を構え、その他5社に卸している中堅アパレルメーカー。ヤング・キッズ向けの、カジュアルニット製品の企画・製造・卸を手がています。
メンズ、レディースともに複数のブランドを立上げ、アクセサリーなどを含め精力的に事業展開。首都圏を中心に堅実な商いを重ねてきましたが、最近は中国製衣料に押され気味なのも事実だとか。
そこでこの度、不要な中間経費の総点検を実施。その結果、今まで自社で借り上げていた商品保管用スペースを削減。併せて、併せて商品の入荷から検品・保管、出荷までの全工程をアウトソーシングすることを決意したそうです。
ではここで、実際にS社で物流部門を統括されている方のインタビューを紹介したいと思います。
販売量が年間を通じて一定ではなく、繁閑差が激しいため、取扱いの物量が増大したときに、納期や品質その他の面で大丈夫か?対応していただけるのかどうか?が気になっていました。
また、これまでは自社で物流部門を持っていたので、小回りの効いた運用が可能であったため、自社と比較してサービスの低下がないか、加えてそれまでの作業経費(固定費)と比べ、結果的にコスト増につながらないかという不安がありました。サービスが低下し、コストも上がるようでは、中小企業にとっては致命的です。
さまざまな細かい対応を依頼したにも関わらず、迅速かつ丁寧に依頼内容に応え頂いています。
入出庫の数量の変動が時期によってありますが、急遽別の営業所を利用して頂いたり、現場の人員を増やして頂いたり、柔軟な対応に大いに助かっています。
コスト面では、当初の心配が杞憂であることが分かりました。現状では、非常にざっくりとした数字しか出ていないのですが、契約社員やアルバイトの人件費も勘案すると、15%近くの経費が削減できています。但し、非常に競争の厳しい業界なので、できれば今後も新しいシステムの提案やコストダウンを継続に続けていただきたいと思います。